NAVI5と言われてすぐにピンとくる方は、いすゞマニアか働いている(た)方ではないでしょうか。

かくいう私も、今から20年以上前は、いすゞ自動車関連メーカーで生産管理の仕事をしておりました。そんな関係から、いすゞの乗用車を4台も乗り続けていたのがこの私です。

PF60のZZ/Tから始まって、JT150、そしてJT190となって、最後はなぜかベクトラCD(厳密にはOPEL車だけど)というのが私の車歴でございます。

いずれの車も印象深く、今でも乗りたいなあと思う名車揃いでしたが、中でも特徴的だったのが、ジェミニのNAVI5です。セイシェルブルーの3HBボディのジェミニは、街中でもとても良く目立っていました。
ボディサイズは、今のVWポロよりもさらに小柄でしたが、快調に良く走ってくれて、とても気に入っていたことが昨日の事のように思い出されます。

そのジェミニのトランスミッションがNAVI5という風変わりなATだったのです。

navi5

シフトレバーはこんな感じ、なかなか先進的な佇まい。(ネットから拾った画像ですみません)

今のDSGのご先祖様のようなクラッチを自動化した2ペダル車=オートマチック車なわけですが、私のようなオーナーは、まあ言葉を悪く言えば踏み台のような感じでしょうか。変速時の違和感はいつまで経っても完全には無くなることはありませんでしたが、慣れてくるとアクセルワーク次第でかなりスムーズに走れるようになりました。

まあDSGはデュアルクラッチですが、このNAVI5はシングルクラッチ。本来はASGの先祖となるのかな。乗り手を選ぶというか慣れを要求する車では有ったものの、実は今のDSG車には無い優れた機能も有りました。

それは何かというと、このNAVI5車は、なんと「セカンド発進」が出来たのです!

ふーん、と思う人も多いとは思いますが、私のような雪国にいる者は、冬場の坂道発進がとても大変です。特にFFのマニュアル車の場合は、ローギヤでの発進時にフロントタイヤがスリップしてしまい、動けなくなる場合があるのです。

今でも、FFで後方が重いプリウスなどは、何でもないところでスリップして動けなくなっているのを時々見かけますが、発進時に急激なトルクをかけ過ぎてはダメなのです。

その点、このNAVI5は優秀でした。坂道で停止した際には、HSAがアクセルを踏み込むまで効いてくれました。今のDSGはたしか0.5秒くらいしか停止してくれませんので、アクセルの踏み込みが遅れると後ろに下がってしまうのですが、このNAVI5はそれが皆無でした。凄い!

そういえば、5速から一気に3速へのエンジンブレーキなども得意中の得意でしたね。そして、走行中でもシフトレバーだけはリバースに入れることが出来たので、煽られた際にはバックランプ点灯!などという裏ワザも使えました(笑)
さらにさらになんとオートクルーズも付くという豪華さでした。

そんな良いところが有ったクルマでしたが、2年でジェミニセダンC/Cのディーゼルターボに乗り換えてしまったのは完全に若気の至りです(苦笑)。もっと長く乗れば良かったのに・・(これはこれで良い車でしたが)

そして、時は流れて今ではゴルフのDSG車が我が家の愛車です。
愛車を運転している時にふと、昔乗っていたNAVI5のジェミニを思い出してしまうのでした。

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