コンビニのレジ袋が有料化されたが、その他の店では紙袋まで有料化しているところがあり、購入する際にはエコバッグの持参が必要不可欠となった。
そもそもなぜレジ袋を有料化しなければならなかったのか。プラスチックごみを減らすのが目的とされているが、果たしてそれは本当なのだろうか。紙袋まで有料化されているのはなぜなのか。

ハッキリ言ってこれは便乗値上げでしかないと思えてならない。そんなにレジ袋が有害なのであれば、使用を全面的に禁止すれば良いだろう。そうすれば客は常に自らエコバッグを持っていく新しいスタイルとして定着するかも知れない。1枚3円程度ではあれば普通に使う人はそれなりにいるだろうから、プラスチックごみの削減にはほとんど貢献しないように思える。

それにプラスチックごみはなにもレジ袋だけではない。おにぎり、菓子パン、サンドウィッチの包装から、お弁当や各種商品のパッケージ、ペットボトルといったものまで、あらゆる商品にプラスチックが使われている。それらは消費されるとすべてがゴミになるわけだ。そして、そのごみの処理には多くの公金が使われている。企業が金儲けしたあとに出たごみの処理費用を、我々が納めている税金や、別途購入する指定ゴミ袋代により賄っているのだ。今回はさらに商品を運ぶためのレジ袋の費用まで消費者からむしり取ろうと言うのだから、これをおかしいと言わずになんと言うのか。結局のところは、コンビニやスーパー等の費用負担をすべて消費者に転嫁しているだけなのだ。

ごみを出しているのは果たして我々消費者なのだろうか。ビジネスの合理化のために企業が使っているものでは無いのか。そういった観点からみると、今回の措置は単純にレジ袋の費用負担を単に消費者側へ丸投げしたということがより明白となる。

レジ袋有料化の推進派は、その理由のすべてを地球環境の破壊に結びつけているようだが、それとこれは本質的に別問題である。地球環境の保全にはすべてのプラスチックごみに対する規制を推進しなければならないはずだ。そうでなければ、なぜレジ袋だけ消費者側の負担にするのか、といった疑問はいつまでも解消されることは無いだろう。

いやはや全く持って変な法律が施行されたものである。

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