ついに与党民主党が年内着工の認可申請をしたそうだ。これで札幌までの延伸がほぼ決まったという。
 http://e-kensin.net/news/article/6941.html 

個人的には欲しい。早く新幹線に乗って家に帰ってみたい。しかし、札幌まで延伸されるとしても今から15年や20年後になるのだろう。だとすると、その時には自分はもう還暦を迎えているわけだ。会社の役員にでもなっていなければ新幹線に乗る機会なんて無いかもしれないわけで、そんなのは嫌だ!と思わず心のなかで叫びたくなってしまう。

その頃は北海道の経済状況も冷え込んでいて、新幹線に乗っているのは中国からの観光客ばかり、なんてことも十分に考えられるので、そうならないようにもっともっと知恵を出していくしか無いのだろう。

今一番の心配事はLLCが激安料金で続々と就航していることだ。
新幹線の料金がそれに対抗出来ないのであれば、どうしたって採算をとるのは難しくなると思ってしまう。なにしろ千歳から東京までは安い時は1万円以下で行ける時代なのだから、わざわざ時間も金もかかる新幹線を選択する必要が無いわけだ。

安く移動できるLLCは歓迎なんだけども、新幹線賛成派の一人としては逆に困ってしまう。これでは思いきった運賃設定をしないかぎり空気を運ぶだけの新幹線になってしまう可能性があると思える。

だいたいJR北海道は運賃が高すぎるのだ。例えば札幌から岩見沢までの普通乗車券が¥810もするなんて酷いと思う。JR東日本の新橋駅から戸塚駅までは、札幌から岩見沢とほぼ同じの44.4kmあるのだが、その電車料金は¥190も安い¥620で済むのだ。
¥810もするからみな高速バスを利用しているわけで、その結果乗客が増えないから電車の本数も増やせないという悪循環に陥っている。どうして運賃を下げられないのだろうか。乗客を増やせば運賃収入は増やせると思うのだが。
※ちなみに東京ではバスのほうが鉄道よりも高いのに、北海道はバスのほうが安いのだ。この違いって一体なんだろう。

岩見沢ば、もともとは鉄道の街と言われる程だったのに、石炭を運ぶのが目的の鉄道だったこともあって沿線開発が全然できておらず、公共施設も商業施設もなぜかみな駅から離れたところにあり、札幌のベッドタウンとしては絶好の場所にありながら、いつのまにやら車がなければ生活が出来ない街になってしまった。

財政に余裕があれば大歓迎なのだがこの先を考えるとどうなんだろうなあ。重税に苦しむくらいなら要らないような気がしてきたのだが・・