先日の忘年会でも力説してしまったが、Space Battle Shipヤマトのダメ出しを続けよう。今日は物語そのものがそもそも破綻している点を説明したいと思う。
 

脚本を書いた方には申し訳ないがプロとしては失格だ。即刻お辞めいただいたほうが良い。ただ、その脚本でOKをだした監督もおかしい。と思ったらなんと夫婦なんだとさ・・・。

それでは前回の続きとして納得できないことを書き示していこうと思う。例によってネタバレなのでこれから観るという方は読まないで欲しい。
 

12.時間経過をまるで感じさせない

ヤマトの進む工程は1年近くかかるはずだ。なのに時間の経過はまったく感じない。これは逆に、相対性理論に基づいてのことを意図しているのだろうか。地球時間では10日経っているのに、艦内では1時間しか経っていないとか。いや、ワープの表現では背景の星なども普通に見えているので、単に表現するのを忘れていたというのが正しいだろう。
 

13.ワープは逃げるため?

危なくなったらワープで逃げるくせがあるな。そんなヤマトは格好悪い。ぼろぼろになりながらも人類の希望に応えるヤマトでなくてはなら無いと思う。逃げるなんて卑怯千万、なんの感動も生みださない。
 

14.捕獲した敵の演出

インデペンデンスディのもろパクリ。宇宙船の形も似ているし、人間に乗り移って言葉をしゃべらせるのもおんなじ。でも情けないほどヤマトのほうがチープだ。
 

15.へぇ〜地球人の体を乗っ取ることが出来るんだ。

日本語もしゃべっているし。まあ、インディペンデンスディでもしゃべっていたな。たしか。でも演出がしょぼい。目が光っているだけ(笑)
 

16.宇宙船内で銃を撃ちまくるのかよ。

味方に当たったらどうする。せめて統制ぐらいしろ。戦艦だから装甲は厚いのだろうけど、内部にだって配線などがいろいろとあるに違いない。限られた空気量だろうし普通は火気厳禁だろ。
 

17.ドラム缶を重ねて積んでいるのが見えたんですけど・・

敵の体当たり攻撃を艦体の回転でかわした時には、ミサイルなどをわざわざラチェットベルトで絞めていた。なのに、格納庫にはドラム缶が積んだままなんですね。というか22世紀末の宇宙船内にドラム缶かよ・・いったい何の油が入ってるんだよ。
 

18.何?この格納庫は。21世紀のフェリーですか?まったく宇宙船になんて見えません。

戦闘艦にはまったく見えない白い塗装や消火器に涙がでる。何なの?素人が映画を作ってるのか?
 

19.地球型の空気の中でも生きれるのなら、遊星爆弾の攻撃なんてそもそもいらないんじゃないの?

なんだか良くわからん。古代が体を乗っ取られた斉藤を銃で気絶させたらいきなりガミラス星人が飛び出してきた。一体何をしたかったのだ?
 

20.第3艦橋勤務は死亡フラグまるわかり

かわいそうに。死ぬ運命の人間に自ら説明させるなよ。全体的にせりふでの説明が多すぎ。ああ、きっと死ぬのかな、と思っていたら本当に死んでしまったのでびっくりだ。
 

21.敵の攻撃から避けるためのワープかよ

ワープ中に古代と雪はなぜか唐突にラブシーンだ。第3艦橋の6人を古代の命令により雪がミサイルを撃って殺したシーンの直後にだよ。なんだよ結局ツンデレかよ。しかも妊娠するし・・・古代の波動砲はどんだけ凄いんだよ。びっくりだ(笑)
 

22.イスカンダルとガミラスはコインの裏表って星そのものもかよ・・・

で、ワープアウトするといきなり目の前にイスカンダルだ。いくらなんでも近すぎない?14万8,000光年だよ。なんだか3日くらいしか建ってないような感じ。
しかもミサイルが飛んできたのでまたワープで逃げたらイスカンダル裏側で、そこはすなわちガミラスでしたって「ハア?」って感じ。
惑星に後ろと前があるなんてという発想には驚いた。バカバカしくて。惑星って太陽の周りをまわっているんじゃないの?小学生でも知っていることだ。何?このバカバカしさ。星に裏表があるなんていう脚本は、小学生の作文レベルじゃないか。
 

23.ガミラスへの降下作戦、自由降下でステルス性を発揮

って後ろからヤマトも突っ込んでくるのかよ。おいおいそのままなら地上に激突するぞ。そもそもワープって時間跳躍であって瞬間移動じゃないんだぞ。監督も脚本家もそんなことも知らないで映画を作っているのか。あきれて物が言えない。しかも、突入シーンはまさにスターウオーズのデススターに突入するシーンにそっくりだ。これも絶対にパクリ。
 

24.ガミラス地上戦だが、ガミラス人はカマキリの化身?

武器も持たずに走って突っ込んでくるガミラス人は、スペーストルーパーズのバグにそっくり。これもパクリだ。科学技術が進んでいるんじゃないの?ガミラスは。簡単に地球人の体を乗っ取ることが出来るのなら、最初からそうすればいいいじゃない?。たった10人ではそれくらいしかいないんだから。
 

25.アナライザーの変身にびっくり仰天

味方がみんなやられてしまいそうになって、アナライザーが格好良く登場するが、どこかでみた動き方だなあ。そうそう、マトリックスレボリューションで三船船長の乗っていた兵器とおんなじような動き。なんだマトリックスまでパクっているんだ。でもアナライザーは名前のとおり分析ロボットなんだからさぁ。あれは無いんじゃないの?

26.ガミラス本星

まあ、それならそれでいいけどさ。あれでガミラス本星は全滅したわけ?強大な艦隊を持ち、太陽系まではるばると責めてきたガミラスにしてはあっけないこと。スケール感も何も有ったもんじゃない。なんか、10人位で、1000人程度の敵を倒して、動力装置かなんか判らないものをお涙頂戴で破壊すれば敵が滅ぶわけ?はあ?って感じ。原子力発電所を1個壊したくらいでは国が滅ぶなんてありえないじゃないか。
 

27.あっという間に地球

まあ、雪が放射能除去装置になったのか。まあ、いい。でワープをしたらあっという間に地球が見えてきた。早いなあ。いったい何日かかったのだろうか。とにかく時間の経過をまるで感じさせないのは演出がダメだ。せめてひげを剃るシーンを入れる、戦闘服を汚す、カレンダーや時計をさりげなく写す、といった最低限のことやればいいだけなのに。
 

28.最後の敵

無事に帰還!と思ったらなぜか敵の主力が目の前に現れた。しかもデスラーが現れるのだが、これはターミネーターのリキッドメタルのような、あるいは水晶体のような、とにかく声だけはデスラーなのだ。CG的にはしょぼい。でなんだかよく判らなかったのだが、ガミラスは意識体?とかとデスラーがわざわざ説明してくれる・・・・。今までは正体不明の敵、ガミラスだったんじゃないの?しかも意識体なら地球の大気を放射能入りに改良した目的は何さ。人体を乗っ取ることも、結晶体で表現することも出来るのであれば、まるで意味が無いのですけど・・・。
 

29.さらばヤマト

デスラーを波動砲で撃ちたいが、波動砲口がドリルミサイルでふさがれていて撃てない状態のヤマト。それで古代は自爆を決意するわけだ。この下りはさらば宇宙戦艦ヤマトと同じだが、ラブシーンなどがくどくどと展開する。その間、敵はご丁寧に攻撃をしないで待っていてくれている。ありがたいことだ。で、古代が一人乗り込んで突入し、波動砲を発射して自爆し終了する。何の感動も無い、単なる監督のオナニーを見せられた気分のクソ映画だった。
 

30.西崎プロデューサーも草葉の影で泣いているのでは?

あまりにも酷い出来なので、西崎氏には観て欲しくなかった。それで事故にみせかけて海に突き落として殺したんじゃないの?とふざけて言いたくなるくらいの酷い映画。ヤマトの世界をぶち壊した功績だけが残るのだろう。
 

31.その他もろもろ

・ステルス、23世紀近くになってステルス機っておかしくない?

・宇宙服を着ないで真空に出ても死なない不思議。んで人口呼吸で復活ってか。

・コスモゼロの何の必要性も無い中折れ具合(笑)まさにマクロスのパクリだわ。

とりあえずこんな感じに受け取りました。面白かったという方もいるとは思いますが、私にとっては最低の映画として記憶に長く残ることでしょうね。

そうそう、今日から始まる「TORON legacy」を観にいかねばなるまいと思っています。

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