一昨年に私の義父が亡くなったときに、アカデミー賞を受賞した映画「おくりびと」で注目を浴びている納棺士の方にお世話になり、その時の感謝の気持ちと感動は今も昨日のことのように思い出します。
 

そんな風に思ったのが決して自分だけではなく、映画の企画と主役を務めた俳優の本木雅弘氏も同じだったのだなぁと私には思えて妙に嬉しく気持ちになっているところです。
 

若い納棺士だったのですが、遺族が全員で見つめる中で流れるように一つ一つの作業を丁寧に行なっていくのです。単なる仕事としての割り切りではなく、遺族の気持ちを十二分に理解しているといった感じで、決して不真面目に笑ったり、いい加減な扱いをしたり、といったことは最後までありませんでした。
 

決して脚光をあびる仕事では無いはずなのにこのように映画となり、しかもアカデミー賞を取るなんて嬉しいじゃありませんか。本当に良かったと思いますし間違いなく良い映画なのだと思います。

残念ながら私は上映中には観に行けなかったのですが、もし再上映が行なわれるのでしたら必ず見にいこうと思っています。
 

最後に、この映画を観て納棺士になろうと思った人も少なからずいると思いますが、この納棺士という仕事はよほどの覚悟が無いと出来ない仕事だと思いますよ。誰にでもできる仕事では無いでしょう。