「北海道環境イニシアチブ」とは、今年8月に開催される「2008年北海道洞爺湖サミット」のテーマである「地球環境問題」に対する先駆的な取組を意味する言葉で、多様な主体との連携・協働により環境対策の施策を展開していくことを表わしています。

北海道環境イニシアチブ

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北海道環境イニシアチブ
開発局局長室へようこそ

<内容についての愚問>

「多様な主体」とは、地域住民、NPO、地方公共団体を指します。そして、今後取り組む施策としては、以下の5項目が示されています。

1.自然の恵み豊な美しい大地の再生・創造

2.CO2吸収源としての森づくり

3.環境負荷の少ない地域交通システム

4.地球的視点で見る北の暮らしのイノベーション

5.バイオマス等の未利用・循環資源の活用

どれもサミットに相応しい格好の良い文言ですね。素晴らしい!ただ・・どれも具体性に欠けるのではないかと思うわけです。以下、ひねくれ者の私の疑問をちょっと述べさせて頂きます。

1.「自然の恵み豊な美しい大地の再生・創造」

大地の再生って一体何を意味するのでしょう。大地は大地以外の何物でもありません。再生とは休耕地などを活かすという意味なのでしょうか?また、創造とはどういうことを意味するのでしょう。そもそも人間が手を加えた時点で、それは本来の自然では無いのです。“恵み豊”ということは、新たに畑を創造するという意味なのかな。森作りは2の項目でわざわざ謳われているから違うだろうし。
畑は畑であって、本質的には自然では無いと思うのですが・・・。
(アフリカ等では畑作りのために森林が伐採されているのが問題になっていますよね)

2.「CO2吸収源としての森作り」

これは理解できます。やはり森林は大事です。山を切り開いて道路等を造る以上に、代わりの土地に木を植えていきましょうということでしょう。具体的な数値目標が欲しいですね。目標値がなければ、ただの掛け声に過ぎませんよ。

3.「環境負荷の少ない地域交通システム」

自転車を使えということなのかな(笑)。やはり具体的に書いてくれないと、何を言わんとしているのかが見えないです。しかも動詞が無いので、どうにでもとれますね。
地域交通システム~を開発する、導入する、研究する、模索すると、色々な意味で受け取れてしまいます。はっきりしたほうがいいのではないでしょうか。

4.「地球的視点で見る北の暮らしのイノベーション」

北の暮らしとは、つまりは北海道に住む人の生活のことですよね。地球的な視点って、一体どういう見方なのでしょうね。しっかりと説明して欲しいところです。しかもイノベーション(技術革新)ですよ。北海道人が北海道で生活するのに個人個人で技術革新をするということなのかな。(これも動詞が無い)
肯定的に考えるならば、オール電化住宅とか、燃料電池、太陽電池の類を導入しましょう、ということでしょうか。でも、すでにオール電化住宅などは普及しだしているから、今更イノベーションにはならないし・・やっぱり言葉が足りないように思います。

5.「バイオマス等の未利用・循環資源の活用」

バイオマスとはは、再利用可能な資源のことを言うらしい。これは大事なことでしょうね。ゴミを減らすのもエコですからとてもいいことです。やはり目標値を知りたいところですね。いつまでに、何をどのくらい、という指標はあるのでしょうか。

ということで、1項から5項までは、本当によく判らない項目が並んでいるように思うんです。判らないと思うのはきっと自分だけじゃないと思うのですがどうでしょう。

開発局さん、もっと判りやすく書いていただけますとうれしいのですが・・
せっかく環境によい施策を打とうとしているのですから、もう少し具体的に、誰もが理解できるように説明して欲しいです。