国交省より、「建設情報連携のためのポータル標準インターフェースガイドライン(案)」が発表されました。

http://www.cals-ed.jp/calsec/rule/std-if_1.pdf

一体何なのか判らないので内容を確認してみました。

まず、本ガイドライン策定の背景と標準インタフェースの意義としては、以下のように記述されています。

現在稼動中のアプリケーションプログラムの多くは、システム間の連携が困難であり、データの連携ができないだけでなく、利用者にとっても様々なシステムを操作しなければならない不便な状況を作っている。そこで、異なるアプリケーションプログラム間において円滑な情報共有を実現するために、アプリケーションプログラム間の情報連携の標準的なルールとして「標準インタフェース」を策定し、これを導入することとした。標準インタフェースの導入により、アプリケーションプログラムの相互運用性が高まり、分野横断的な情報共有が可能となる。


今までのインターフェース

データの連携が出来ない

そりゃそうだ、という感じです。バラバラに作ったデータはそれぞれのアプリケーションからしか利用できないのは当然のことでしたから。

また、適用されるアプリケーションの定義は以下のように記述されています。

本ガイドラインは、建設情報を取り扱うアプリケーションプログラムの開発及び保守・運用管理に適
する。このうち、データの共用性を考慮し、インターネット/イントラネット環境で動作するアプリケーションプログラムを対象とする。
なお、上記アプリケーションプログラムには、新規に開発するもの、既存のもの(ただし、機能追加や
改修の予定があるもの)の両方を含む。


要約すれば、通信プロトコルや使用する言語、関数を統一ルール上で策定し、各アプリケーション間で円滑にデータのやりとりを出来るようにしようということです。ようやく各システムを統合する機運が高まってきたのでしょうか。個人的には大変良い取組だと思います。

今後、国交省の開発、使用するシステム開発を行うベンダーはこのルールを守って仕様策定をしなさいよ、ということですから、我々や受注者が意識する必要は全く無いガイドラインでしょう。
あくまでも官側が利用する上で必要なルールです。

ただ、実際に開発していくとなるとなかなかハードルは高いでしょうね。受注されたベンダーさんはぜひ頑張ってください。