先日の東京出張で、久しぶりに秋葉原を訪ねてみました。

街の喧騒は相変わらずでしたが、至る所で聞こえる中国語や韓国語などのアジア圏の会話が、今の秋葉原のパワーを感じさせます。また、定番となったリュックを背負い、手に紙袋を持って歩く、見るからにオタクと思われる人の多さも相変わらずで、きっと彼らは小さなビル内のテナントに入るPCのパーツ店やエロゲー店をぐるぐると廻っているのでしょう。
 

秋葉原の風景

この秋葉原で、自分が働いていた10年ほど前に、よく通っていた日本最大の大型のパソコンショップがありました。それが、「LAOX(ラオックス) ザ・コンピュータ館」でした。通称「ザ・コン」でとおりました。

自分は、ソフトウエアの営業を担当しておりましたので、毎週のように、この「ザ・コン」に通っては、エスカレータホールの一角でソフトウエア製品のデモ活動を行なったりしたものです。懐かしいなぁ。


月日の流れとは早いもので、この「ザ・コン」が、H19年9月30日で閉店しまったのです。

ラオックスLAOXザ・コンピュータ館

明かりが消えた「ザ・コン」を見るのは寂しいですね。
 

ザ・コン閉店のお知らせ

入り口に貼ってあった閉店のお知らせです。
 

閉店の理由はやはりヨドバシカメラの進出による影響なのでしょう。

秋葉原駅の昭和通り方面にOPENした巨大店舗のヨドバシカメラは、人の流れさえも変えてしまいました。
昨今、地方都市に大型店舗の進出により、駅前通りがシャッター街化し、街の空洞化が叫ばれておりますが、これは何も地方だけの問題では無かったような気がします。秋葉原でもこの「ザ・コン」の閉店のように、実は同様のことが起きているように思われてなりません。

東京は人口が多いので、いきなりシャッター街化することは無いにしろ、小さなショップは生き残りを掛けて、ニッチ商品やアダルトをはじめとするアングラ商品に活路を見出すことになるでしょう。

その結果、戦後にあったような秋葉原の闇市化なのであれば、1秋葉ファンとしてはとても寂しく思うのです。

やはり健全な「電脳都市」として、これからもますます発展していって欲しいですね。