オープンCADフォーマット評議会が実施している「SXF技術者検定」については、CALSに関係している方なら、ご存知のことと思います。かく言う私も、2005年の試験に合格しており、一応は認定技術者なんですが、今のところこの資格で得したこともなければ、役に立ったことも無い、ただ持っているだけの資格になっています。
 

一度なじみのスナックにて、店の女の子に名刺を渡したところ(名刺にはSXF技術者と入れてある)、「えっ?S〇X技術者って何?」と間違えられ、赤面したことがあります。まあ、受け狙いであればこれっはこれで効果的かもしれないが・・・。
 

さて、今年の合格発表があったと聞いてOCFのサイトに行ってみました。

http://www.ocf.or.jp/sxf/2007_kekka.shtml

受験者数 728名
合格者数 395名
合格率 54.26%

受験者数が全国で728名って少なすぎじゃないでしょうか・・
多分試験するだけでかなりの赤字だろうなぁと心配になってしまいます。

試験料は一人1万円ですから、総収入は728万円。試験は全国7箇所で実施のため、係員の移動交通費をはじめ、試験用紙の印刷代やら会場費やらを計算するとかなりの額になりそうなので、絶対足りないだろうと・・

で、会場別の受験者数はこんな感じです。

札幌 62名
仙台 119名
東京 203名
名古屋 132名
大阪 114名
福岡 134名
沖縄 18名
総計 782名


これって、SXF技術者試験自体を見限ってしまったのでしょうかね?
それともCALSそのものに失望してしまって、魅力を感じていないということなのでしょうか?それにしても地方はともかく、東名阪の受験者数が少なすぎますね。人口比でいけばもっと多くないとおかしいと思うのは自分だけでしょうか?
 

合格率が54.26%なので、晴れて認定を受けることができたのは、424名ほど。(詳しくは以下のページの受験番号を数えればわかりますが)

http://www.ocf.or.jp/sxf/2007_goukaku_itiran.shtml
 

これでは、建通新聞社が発行している「SXF技術者検定試験公式ガイドブック」の売上げも厳しいだろうなぁ。

CALSの世界に身を置く自分としては、もっとSXFを浸透させ、CALS/ECの実現のために啓蒙努力しているOCFを応援しなくてはならないと思うのですが、本来はCALSを進めていく上で最も努力しなくてはならないの発注官庁側なので、もっと積極的にそのリーダーシップを発揮していただき、SXFの普及やSXF技術者の認知度を高めていって欲しいと思いますね。
 

今回の合格者のみに限らず、合格者全体の官民の比率をぜひ拝見してみたいものです。
官が高いのか、民が高いのか、また、民は民で受注者である建設会社と、販売目的のソフトベンダーや電子納品サポート会社などで分類してみると、きっと面白い数字が並ぶように思います。
 

とりあえず今年落ちた方は残念でした。ぜひ来年は合格するように頑張ってくださいね。

 

SXF技術者検定試験公式ガイドブック 平成19年度版―SXF技術者検定制度 (2007)

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