石屋製菓の賞味期限偽装問題について、道民の一人としては誠に残念なことでした。これにより失われた信用を回復するには、今まで以上の努力が必要になります。経営者と社員一堂で頑張って、復興を果たして欲しいと願わずにはいられません。(流石に今回の不祥事は厳しいかもしれませんね)
 

ただ、誤解を恐れずに言うと、今回の偽装等で、病気になったり、死んだりした被害者は皆無なのです。にも関わらずにマスコミからの集中放火を浴びているのを見るのは本当に気の毒なことだと思っております。特に今回は消費期限ではなく、自主的に決めている賞味期限の改ざんです。

決して良いことだったとはもちろん思ってはいませんが、身の回りでは食品に関するトラブル(食中毒や異物混入等)は山のようにあります。それらに比べれば、この件についてはここまで叩かなくても良いのにな・・と思ってしまうのです。
 

古くは森永乳業のヒ素入り粉ミルク事件がありました。
これは100人以上の死者が出ています。また、カネミ油症事件もありました。
最近では雪印の牛乳による集団食中毒、O-157による集団食中毒が思い出されます。この結果はというと、雪印は解体されましたが、死人まで出した森永乳業は今でも存続しています。なんだか割り切れないと思うのは自分だけでしょうか?
 

石屋製菓のチョコレートファクトリーには私も行ったことがありますが、本当に近代的で清潔な建物です。街の飲食店などとは比較にならないほど衛生管理はしっかりしていたと思います。

このような立派な工場でさえ、。大腸菌や黄色ブドウ球菌が検出されてしまったという風に見るべきかと思うのです。しかも、それを自主検査で見つけ、すぐに改善を図っている。これって信頼できる行動なのでは?

ただ、問題なのは、その事実を知りながら出荷してしまったことに尽きるでしょう。なぜ出荷してしまったのか。どうして出荷をすぐに止めなかったのか。

この点だけは、その責任者だった方をどうしても許すことが出来ません。
社員の責任は経営者の責任ですが、北海道の経済を牽引してきた社長だけに、本当に残念でなりません。

さて、現在の石屋製菓のHPには、お詫び文が掲載されていますが、実は普通のHTML文章ではないのです。画像ファイルとなっています。

↓↓ここで確認できます。
http://www.shiroikoibito.ishiya.co.jp/owabi.gif
 

以前より様々な企業が掲載するお詫び文は画像でという風潮が強いなあと思っておりましたが、その例に漏れずここでもそうでした。
(先の不二家事件ではお詫びはテキスト文章でした。)
 

なぜ、企業はお詫び文をテキストではなく画像にするのでしょう?テキストで掲載するのが面倒だったのでしょうか?
 

ちょっと考えてみればわかるのですが、お詫び文をTEXTにすると、色々な検索エンジンに引っかかって登録されてしまい、事態が終わったあとでもいつまでも晒されてしまう可能性があります。なので、それを嫌っての対応策なのです。

良いか悪いかは別にして、企業防衛策の一種なのでしょう。自分としてはあまり効果は無い様に思いますけどね。むしろWEBでも隠蔽体質なのか?と思ってしまう人がいるように思いますが・・

そんなこんなで、最近の北海道のイメージダウンはもうこりごり。企業経営者の皆様、襟を正して実直な経営を御願いしますよ。