今日は終戦記念日ですね。
なぜ敗戦記念日と言わないのでしょうね。素直に敗戦と言ったほうが、周辺諸国からの批判を減らすことは出来ると思うのですが・・

戦没者の慰霊の面では、やはりA級戦犯の扱い問題に終始してしまいます。

文官で反戦論者であった広田弘毅元総理大臣が絞首刑になっているのに、武官で深く戦争に関わった者が何のお咎めも無いようなことも実際にあるそうで、あの極東軍事裁判も万能では無かったようですね。
とりあえず、当時の世界はどこの国も富国強兵、海外進出、貿易拡大、資源確保であり、その理由はいずこも国家の発展であったのです。日本の悪かったところは、軍部の独走を止めることが出来なかった行政の仕組みにあったのでしょう。

そもそも大蔵省が予算を止めれば軍は動けなかった。それが出来なかったのは、陸海軍の統帥権は天皇にあり、とされていたからです。総理大臣ですら時の陸海軍大臣に指示が出来なかった。また、陸海軍大臣は、現役の武官から選任する仕組みにもしてしまった。意にに沿わない総理大臣であれば組閣に協力せず、総辞職に追い込むことすらできた。

つまり軍部の独走は予見出来ながらも誰も防ぐことが出来なかったのです。これは国家運営における致命的な欠陥でした。

その結果が、進出した先々からは恨まれ、原爆を落とされ、焦土化され、無条件降伏を受け入れた無様な敗戦なわけです。大勢の孤児や未亡人、そして戦傷者を生み出した。そして戦後62年を経過した今でも、何の罪もない日本人が、東アジア諸国からは今でも悪者扱いを受ける状況に追い込まれてしまいました。
その責任をとっていただく意味でも、A級戦犯とされた方達を分祠するのが最もスマートな解決策かと思うのですけどね・・・

政教分離のため、国が靖国神社側に指示出来ないのが辛いところです。
この話は異論が沢山あると思いますので、この辺にしておきましょう。
何はともあれ、全世界に平和が訪れることを祈念しましょう・・