カルゴンです。
SFの世界でたまに使われる言葉として、「エーテル(Ether)」という言葉があります。小説では、「レンズマンシリース」で、アニメでは、「トップを狙え!」で、宇宙空間を満たしている物質のことを指します。
これらのSF映画やアニメで宇宙船が船の形をしているケースが多いのは、文字通り宇宙を海に例えているからで、この海が何も無い完全な無の空間であるよりは、なんらかの物質に満たされていると仮定するほうが、見るもののイメージ的にも想像にも、良い影響を与えるということで想定されたのではないか、と推察されます。
松本零二氏の描く漫画なんかはまさにそうですね。
うちゅうのうみはおれのうみ〜♪って。
ところで、このエーテルという言葉、私達が普通に使っているLANの世界でも使われているのをご存知でしょうか?
イーサネット(Ethernet)は、このエーテルから取ってつけられた名称なんだそうです。意味は、「どこにでも存在するもの」ということで、まさに無の宇宙空間にも存在する物質のように、どこにでもLANを普及させようという思いが、この単語を採用した理由なのでしょう。
近年では「ユビキタス」という言葉が多く取上げられますが、こちらは「意識しなくとも恩恵がある技術や環境」のことを言います。
そうすると、このユビキタスが現実のものになってくる上で、イーサネットが果たした役割はとても重要なものだと言えるでしょう。ネットワークがなければ意味がありません。スタンドアロンのPCが何台あっても情報の共有は無理なのですから。
そういう意味でも、今のITやCALSの活用ができるようになってきたのは、すべてこのイーサネットが普及したおかげなのですね。
「一見何も無いけれど何かで満たされているに違いない」というエーテルの考え方、自分には想像もつきません。やはり画期的な技術が生み出される背景には、発想の転換というのが大変重要なんでしょうね。
そんな偉人達のおかげで、私のような凡人でもこうしてブログを更新したりできるわけです。
Comment
意外にも上の作家はローダン以外はみな1作以上読んだことがありますよ。SFマガジンは当時高校生だった私も時々買って読んでいました。でも先生と二人だけってすごいですね。
栗本薫のグインサーガが読みたかっただけなんですが、かんべむさしとか豊田有恒なんかも好きでしたね。
小松左京は長編から短編まで、もう狂ったように読んでました。あとは、あずまひでおの漫画なんかも掲載されていて、どうもそのころに不条理な世界観が植えつけられた気がします(笑
中学、高校と私の愛読書はSFでした。
そりゃあ、もう早川文庫、創元推理文庫コーナーが私の本屋に居場所。
キャプテン・フューチャーシリーズとか、ぺりーローダンシリーズとか、もちろんアシモフとか。。。
日本のものも小松左京、眉村卓、筒井康隆、光瀬龍、星新一、平井和正。。。
SFマガジンも、田舎の町で私と中学の先生と二人だけ取っていました。
近眼になったのも、このSFのせいだと思います。なんせ、月に10冊以上は絶対読んでましたから。最高では1日5冊なんてこともありました。
テクノロジーの進歩は、時代ごとに変わりますが、その根本にある「こんなことが出来たらいいな」が大事なんですね。
ドラえもんのひみつ道具も、そういう意味では次世代の子供たちにとって大事な大事な発想の源になるのでしょう。
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