今回は、AutoCADで作成されV-nasで読み込んだDWGファイルのレイヤーをCAD製図に適合するように修正をしていきたいと思います。

まずはレイヤを表示してみましょう。
編集(E)/レイヤ(L)をクリックすると、レイヤ編集ダイアログが表示されます。

(V-nas)図17

 

 






これを確認しますと、CAD製図基準(案)にはまるで合っていない独自のルールで作成された地面であることがわかりました。がっかり。(T_T)

ここから基準に合わせてレイヤを作っていってもいいのですが、とても大変ですので予めCAD製図基準で作られたレイヤテンプレートをインポートすることにしましょう。
ファイル(F)/レイヤテンプレート(T)/インポート(I)をクリックします。

(V-nas)図18









すると、レイヤテンプレートの選択ダイアログが表示されます。

(V-nas)図19








ここから、今回の図面(公園とグランドの造成工事)に合わせて、公園の平面図を選択し「OK」をクリックしますとレイヤが読み込まれます。

レイヤテンプレートが読み込まれたかどうかを確認するには、もう一度編集(E)/レイヤ(L)をクリックしましょう。

(V-nas)図20









ダイアログ内に、CAD製図基準でおなじみのC-TTLとかC-BGDなどが現れますね。
はっきり言って、日本語の方が分かりやすいです。まあ、ルールだから仕方がないか・・

とりあえずこれで正しいレイヤの用意が完了しました。
ここから、レイヤ内の要素をCAD製図基準に合わせて適切なレイヤに配置し、更に線種や色等を調整していけばいいわけです。

では一番分かりやすいところで、外枠から設定をしていきましょう。
まず、余計なレイヤ情報は不可視にしてみます。

図枠のみを残して、他のオリジナルレイヤにすべて×をつけます。
すると、外枠レイヤのみが表示されます。

レイヤにチェック














あれれ、枠線のレイヤなのに、土地の利用表や文字列があるぞ・・というわけで、これらをすべて適切なレイヤに振り分けていかねばならないわけです。

外枠はC-TTLでOKとして、この土地利用表はCAD製図基準のP14を見ますと、DCRを利用して配置できそうですね。

CAD





ということで、外枠以外の要素はすべてC-DCRレイヤへ移動すれば良いわけです。
そこでC-DCRとC-DCR-TXTを作成してみました。

まずは要らない線を消してみましょう。
外枠は黄色の線と決まっていますので、ピンク色の線と、青い線は不要ですね。
早速削除します。

編集(E)/消去(E)をクリックすると、右下に要素の選択バーが表示されますので、「●枠内」にチェックをして、ピンクの線と青い線をクリックして選択し、右クリックで確定すると、きれいに削除されます。

今度は、編集(E)/変更(H)をクリックします。

(V-nas)図21








同じく枠内を選択しておいて、右下の表を囲って右クリックで確定させます。

(V-nas)図22








すると、「変更」のダイアログが開くので、レイヤのプルダウンリストの一番下にある「他のレイヤ」をクリックし、レイヤ選択のダイアログから先ほど作成したC-DCRを選択して「OK」をクリックすると、レイヤの移動が完了です。

(V-nas)図23










同じように、図面の説明文はC-DCR-TXTへ、方位記号はC-BMK-SRVRへ移動しましょう。その結果、図面枠レイヤC-TTLには黄色の枠線のみが表示されることになりました。

基本的にはこの要領で他の要素を適切なレイヤに配置しなおしていけばいいわけですね。なかなか大変です。
ふう〜。続きはまた明日。