新海誠監督の「秒速5センチメートル」というアニメ映画がある。この作品は昨年BS-Hiで放送されたのをたまたま目にして以来、その作風、絵柄、背景、心の描写、音楽、と私の心を揺るがし忘れられないアニメ作品の一つとなった。
テーマ曲の山崎まさよし「One more time, One more chance」が実によく物語にはまっており、思わず涙がこぼれてしまいそうになったのを思い出す。実はそれ以来この歌は私のカラオケの持ち歌の一つにもなっている(笑)
再度観たいと思い今年の春先にレンタル店でDVDを借りて観てみたが、ハイビジョン放送時との映像の落差には大変がっかりしたものだ。やはりブルーレイは必要なのだと強く思う原因にもなった。残念ながらまだブルーレイ版を購入するには至っていないのだが、小遣いに余裕があるときには必ず買おうと心に決めている。
以上が前置きだが、この作品をこともあろうに中国がパクっていたのが明らかになった。中国と言えば、日本車に似すぎている車や、日本ブランドに似せた電気製品、あるいは各種の偽ブランド商品、コピー商品などで日本人からの不信感が高まっていることは記憶に新しい。アニメのような文化的な著作物までも堂々と、しかも中国国営の企業がパクるというのは、著作権という概念や人の物を盗まないという道徳が中国人からは完全に欠落しているとしか思えないような有様である。その他では、クレヨンしんちゃんもなぜか中国で商標登録された問題もありこれは現在も未解決だという。
※中国での商標問題
僅かな救いは、多くの中国ネチズン達も強烈にそれを批判しているというところか。そういう草の根的なところから少しづつ先進国に追いついていくのかもしれないが、現時点では経済は一流になってきていても、国家のレベルとしてはまだまだ二流以下である。
以下、リンクを貼っておくので、絵を比較してみて欲しい。私はこの大好きな作品を冒涜されたような気がして、もともと好きになれなかった中国という国がますます嫌いになってしまった。
<レコードチャイナ>
国営テレビ局放映の“感動大作”アニメ、実は日本作品の丸パクリ―中国
<中国語>
http://www.tianya.cn/publicforum/content/funinfo/1/1601020.shtml