今回開催されたコンファレンスは2日間に亘って開催されました。初日は、事例発表を行なう(株)砂子組の現場がある夕張シューパロダムを舞台に、夕張南部シューパロダムインフォメーションセンターにて開催され、特別に許可を頂いて潜入・・いや、参加して参りましたので、その内容を簡単にご紹介したいと思います。
■現場見学
ダムの工事現場などはよほどの事が無い限り見る機会はありませんからね。正直に言って一番興味が有ったのは現場の見学・・といったら怒られますね。いやはや凄いの一言です。
予定価格の半額以下でのダンピング受注と言われた現場ですが、工事の方はしっかりと進められているようです。
10億の赤字受注と言われ、2期工事でも1期の単価がベースとなったため、赤字を取り返せない可能性があるとの噂もあり、素人ながら心配してしまいますが、この上流にある既設の大夕張ダムを施工したのも同じ会社だそうで、利益よりも面子を大事にしたのだとか・・
JVの構成には地元大手も入っているだけに、きちんと利益を出してもらって、しっかりとした仕事を期待したいところです。
奥が既設の大夕張ダムである。シューパロダムはその下流150mの地点に新たに堤体が構築される。
ダム工事に伴い既設国道が水没するために付替工事が行なわれている。
写真はバスの中から撮影したもの。
■休憩
■事例発表
1)開発局岩見沢工事事務所、施工業者の取り組み
第2工事課長田原氏と砂子組近藤取締役により事例発表が行なわれました。
ASPやCCPMを利用することで、現場情報の共有化とワンデーレスポンス対応を受注者双方で図り、従来と比較して10%程の効率UPが達成したという内容が発表され、拍手で終わろうとした時に突然来賓として来られていたゴールドラット博士から質問が発せられました。
◎博士の発言の内容(凡そこんなイメージかな)
・CCPMを正しく理解しているのか
・正しく理解していれば、成果は2倍3倍にならなくてはならない
・コンピュータの使い方はチャート作成がメインなのか
・ガントチャートが全てではない
・効率が10%上がったとしてもそれはノイズかもしれないじゃないか
・なぜ10%効率が上がったのかは説明可能なのか
・それが理解できなければダメ
・本質を理解しなくてはならないし、結果がコモンセンスとなる
結果的には、提供する情報が足りなかったことと、博士側の解釈が異なっていたことが重なっての誤解として、発表内容自体が間違ってはいなかったことが明らかになるのですが、一時はこの先どうなるんだろう?という空気になりました。傍から見ていてもとてもドキドキしました。
正直言って自分には非常に難しい話でした。専門用語の通訳は帯同されていた通訳の女性にも難しかったようで、一緒に来道されていたゴールドラットコンサルティング日本代表の岸良氏の通訳でようやく意味が少し理解できるといった感じです。
2)名四国道事務所による取組事例
国土交通省中部地方整備局名四国道事務所 青山副所長により発表されました。
(内容については省略)
3)群馬県の事例紹介
群馬県監理課建設政策室 高澤太陽氏により発表されました。
(内容については省略)
4)高知県の事例紹介
高知県土木部建設工事課夕部氏と(有)磯部組技術部長宮内氏により発表されました。
(内容については省略)
■感想
すごく熱気を感じましたが、自分の勉強不足も痛感しました。といっても自分自身は建設業者では無いので、そこまで知らなくても良いのかもしれませんが・・
ただ、これを住民側の視点で見た場合には、少し気になったこともあるわけです。
あまりいいかげんな事は書けないので、その内容については後日きちんと確認してから記事にしてみようと思います。
ということで、今日はかでる2.7で二日目が行なわれます。
ゴールドラット博士の記念公演がとても楽しみです。