昨日、JR北海道の特急「スーパーおおぞら」がトンネル内で火災を起こしたとの報道がありました。

乗客乗員合わせて39名の方が負傷したということでしたが、大きな事故の割りに死者がいなかったのは不幸中の幸いでした。トンネル内でストップした原因などは分かりませんが、重大事故になり得たかも知れませんので、原因追求と再発防止対策を進めて欲しいと思います。

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出典:headlines.yahoo.co.jp
 
さて、東京都内で暮らしていますと、北海道の鉄道についての疑問点や改善点が良く見えてくるようになりました。今まではあまり気にならなかったような事ですが、ここにいくつか書いておこうと思います。

あ、くれぐれもこれはJR批判とはとらないでくださいね。あくまでも素人考えですから(笑)
ちなみに私の父は旧国鉄ではSLの機関士(参考記事へのリンク)でした。私も鉄道は昔から大好きでした。高校を卒業したら国鉄に入るというのが私の夢でしたが、なんとその年は採用試験無し・・。その時から私のいばらの人生が始まった、と言っても過言では無いのです(笑)

■特急列車の考え方の違い

JR北海道では当初は「専用車両」による遠隔地への速達列車と考えていたようです。現在は札幌を基点として、道内各方面への特急列車が走っています。基本的にはJR各社も同じ考えのようですが、JR北海道の場合は一部で非常に不公平な設定が見受けられます。

それは一部の「快速エアポート」が「スーパーかむい」の優等車両を使っているということです。これにより、千歳市や恵庭市、北広島市といった「快速エアポート」が停止する駅の利用者は、札幌の往復に特急車両を普通料金で使えることになっています。一方岩見沢方面の乗客は、そもそも高い運賃の上に札幌からは更に特急料金が発生してしまうのです。確かに旭川方面の乗客を新千歳へ運びたいという気持ちは良く分かるのですが、この仕組みはとても不公平だと思えて仕方がありません。

たとえば、JR東日本の成田空港行き「成田エクスプレス」は途中で快速列車に変わったりはしません。JR西日本の関西空港行き「特急はるか」も快速列車にはなりません。つまり、優等列車は優等のまま目的地に向かうわけです。

一方でJR以外の私鉄線では、料金不要の特急がたくさん走っています。通勤型の車両のまま、停まる駅が少なくし、速達性を高めたというものです。たとえば、羽田空港からは京浜急行などの特急列車に乗れますが、特急料金は不要となっています。

以上のことから、公平性を期すのであれば、「スーパーかむい」は優等列車のまま新千歳と旭川間を走ればよく、札幌⇔新千歳間のみを快速列車扱いとする必要は全く無いと思うのですがいかがでしょう。

■快速エアポート

上記でも触れましたが、現在の「快速エアポート」は、千歳線沿線の方と、函館本線小樽方面の方にとっては非常に便利なものになっていますが、同じ函館本線でも岩見沢方面はと言うと、とたんに不便になっています。

白石での乗り換えがまず不便です。「快速エアポート」札幌行きが白石に停まっても、岩見沢方面行きの「快速いしかりライナー」は白石には停まらないので、実質的には普通列車にしか乗り換えることが出来ません。しかも、江別から先にいく普通列車の本数は1時間に2本程度しか無いため、結局は駅のホームで待ちぼうけとなってしまうのです。乗り換えが出来ない駅ならそもそも停める必要がありません。これは改善したほうが良いと思います。

また、小樽までの「快速エアポート」があるのなら、岩見沢行きの「快速エアポート」が有っても良いのではないでしょうか?札幌から進行方向が変わることになりますが、これは京浜急行の京急蒲田駅では当たり前に行われていることです。

そもそも721系の座席を可動タイプにしたことで方向転換時に面倒なことになっているのです。あれはあれで良いシートなのですが、711系のような対面固定シートでもなんら問題は無かったのです。個人的には731系のロングシートもどうか・・と思うので、車両の端部にボックスシート、車両中央部がロングシートという構成であれば色々と使いまわしが出来てよかったように思います。

とりあえず上記2点が自分の意見です。JR北海道さんに直接提言することも考えましたが、あくまでもこれは素人意見。なのでブログに書き散らかしておきましょう。あしからず(笑)