結局、私の単身赴任は1年で終わることになった。
色々な理由があるのだが、それはこの際置いておいて、今は素直に嬉しく思っている。
思えば大変な苦難の連続だったが、間もなく家に帰れると思えば、その苦労も少しだが報われたような気がしている。

世帯が別れるというのは本当に費用が掛かるものだ。特に食費はどうにもならないのだ。
切り詰めるだけ切り詰めた生活のおかげで、1年で6kgも痩せたのだから、それまでは如何に沢山食べていたのかがよく分かる。健康面を考えれば、肥満よりは良いはずなので、以前よりも健康になったと思っている。

まあ、これは自分が我慢していればいいことなのでどうってことはない。問題だったのは、自分ではなく自宅のことだ。

子供が小さいので、妻がフルタイムで働くのは難しかった。幼稚園に行っている以上は帰ってくるのも早いので仕方がない。また、夫が家に居ないというのでは安全上の問題もあった。

事実、買ったばかりのスタッドレスタイヤが車庫から盗まれる被害があったほか、十分に除排雪が出来なかったことで、居間の複層ガラスが落雪により割れてしまう被害もあった。
タイヤは自分が帰宅した際に交換しようと思っていたものだし、ガラスの被害も事前に排雪をしておけば避けられたものなだけにとても悔しい。

このように、生活費以外にも予期せぬ出費が嵩むなど、我家にとってはあまり良いことが無かったとしか言いようの無い1年であった。

ただ、そんな厳しい中でも唯一良かったことは、家族をディズニーリゾートへ連れて行けたことだ。もちろん相当に無理をしたし、妻のパートで稼いだお金を使っての旅行では有ったが、我家の子供たちにはとても良い想い出になったようで、喜ばしい一時であった。

さて、4月からはまた新たな生活が始まる。仕事も新展開だ。
非常に厳しい年度になるというのは明らかなのだが、それでも尚、夢を忘れずに地道ながらも社会のために役立つ生き方をしていきたいと思っている。

特にこのIT産業は優勝劣敗が更にハッキリしてくるはずだ。明確な将来のビジョンを持って取り組んでいかなければ、浦島太郎に成りかねない業界なだけに、もう一度ふんどしを締めて歩んで行かねばならないだろう。

ユーザに甘えることなく、逆にユーザをリードしていけるようなサービスを生み出すのが今最大の課題であり、待ったなしで進めていかなくてはならないのだ。
果たしてパソコンの時代からタブレットPCに主役が交代していくのか、あらゆるサービスがソーシャルネットワーク上で利用できるようになっていくのか、等々をこれからは今までよりも更に一段と注意深く見守っていく必要があるだろう。

そして、何をするにしても失敗を恐れてはダメだ。失敗を覚悟でチャレンジしたものだけがこの世の春を謳歌出来るのだから。


今年は雪が溶けたら自宅の庭をもっともっと綺麗にしようと思っている。
綺麗な花が咲き乱れる庭をゆっくりと眺めつつ、妻と二人で美味しいビールを飲むつもりだ。

そう思えば仕事上のどんなに辛いことも忘れることが出来るのだ