哲学的には「信じること」は「考えないこと」になるそうだ。逆に「考えること」とはどういうことかというと、これは「疑うこと」だそうだ。

[疑問]とは[考えること]にたいして不可欠であり、疑問が無ければ考えること自体が必要無い。盲目的に信じるということは、信じたものや人に対して無防備で弱点を晒すことである。現実的には、相手を信じるということは実は、相手を「信じられるだろう」との仮説の上で関係が成り立っている。

例えば、タクシーに乗せるお客さんを一々疑っていては誰も乗せられない。客側にしても運転手をいちいち疑っていてはタクシーには永遠に乗れない。

つまり、相手が大丈夫な人かどうかは[考えない]=[疑わない]ということに他ならない。

そこで生じるのは「信じてもらえる」事に対して「応える」という気持ち。これが「相互信頼」として、裏切りを防ぐメカニズムの本質的なものなのである。

[考える]=正解を得ようとする →賢明な人 →疑り深い人
[信じる]=正解に頼らない →信義に厚い人 →盲信するひと(悪く言えば考えの無い人)

以上が、先週金曜日の夕方に某大学の哲学セミナーを受けての要約。ま、奥が深すぎて私のような凡人には到底理解できない学問だが、とても面白かったので次回も参加しようと思う(笑)