今読んでいる社会学の本に示されていたが、少女小説には読者が感動する基本構造があるのだそうだ。この本では、例えば岩見沢出身の作家、氷室冴子の作品をこのように分析している。

「欠乏」→「出会い」→「接近」→「妨害」→「闘争」→「勝利」→「恋愛の成就」→「ヒロインの成熟」

つまり、このような文章構造を意識して物語を書くと、多くの少女達は感動し共感してくれるということだ。
このことは、ジェンダーフリーによる男女同権社会と、現実的な女性らしさを追及するフェミニズム社会とのギャップを、当の少女達本人が無意識のうちに感じているということなのだろうか。
今でも白馬に乗った王子様を求めているのだとしたら、それはジェンダー社会の考え方には適合しないということだろう。良し悪しに関係なくそういう社会に変質してきているのだから。

ただ、この本自体はもう10年以上も前に出版されたものなので、果たして現在の尺度で素直に受け取って良いものなのかどうか、読者によって判断が分かれるのだろう。

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