子供の虐待事件が後を絶たない。親に見放され、密室に閉じ込められて食べ物も何も与えられないまま、生命を奪われてしまった幼い二人の子を思うと、あまりにも不憫でならない。

報道を見ると、母親は離婚するまでは二人の子供たちをとても可愛がっていたようだ。その後一変するのだが、どうしてここまで非情になれるのだろうか。捜査当局はぜひとも真相を明らかにし、二度とこのような痛ましい事件が起こらないようにセーフティネットでも、なんでも対策を講じてほしいと思う。

私が気になっていることは、この子供たちの父親の存在はどうなっているのかということだ。

少なくとも女一人では子供は作れないわけだ。離婚したとはいえ、子供たちの父親であることには変わりあるまい。養育にはそれ相当の責任があるはずだなのだが、その父親の存在があまりにも希薄である。

結婚、離婚は本人たちの自由であることは言うまでもないが、あまりにも無責任な離婚がまかり通ってはいないだろうか。そんな勝手な振る舞いで自らの子供達の未来を摘み取ってしまうというのはどうしても解せないし許されることでは無い。

子供を捨てるのなら、最初から結婚はしてはいけない。子供も作ってはいけない。逆に言えば、作った子供は、最低でも成人になるまではしっかりと育児責任を果たすべきである。

今回の育児放棄事件はこの女だけの問題ではないのだ。父親である男性にも重い責任はある。ともに責任を取らせるべきではないだろうか。