マイクロソフト社の最新OS、「windows7」が昨日から発売開始された。

前評判ではあまり評判が宜しくなかった前バージョンのVISTAよりも軽いという声が多いようだが、その実力はいかほどであろうか。
 

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ビックカメラ札幌店に陳列されたWndows7のパッケージ
 

内容の良し悪しは別としても、やはり値段が高いといわざるを得ない。パソコンが1台5万以内でも買える時代に、どうしてこうも基本ソフトの値段が高いのか。ビジネスアプリケーションを使うことを前提とするならば、選択肢が他に無いだけにもう少し安くても良いのではと思ってしまう。


そもそもパソコンを使う目的は、各種アプリケーションを利用したいからである。OSは縁の下の力持ちで良く、まるで主役であるかのように前面に出てでしゃばる必要は無いのである。


それでも以前と比べれば大分風向きは変わってきた。


あのGoogleが無料でOSを提供する動きを見せているためだ。この、「Google Chome OS」は現在のところまだアナウンスが有ったばかりだが、それによると2010年には無償提供を開始するそうだ。


これが登場すると、NetbookPCの分野では一気にマイクロソフト離れが進みだすのではないかと私は予想している。理由はすでに基本的なアプリケーションであるブラウザが既に完成の域に達していること、そしてそのブラウザ上で動作するGメール、Gカレンダー、Googleドキュメント等のツール類がほぼ揃ってきているためだ。モバイル環境下での利用に限って言えば既に過不足無く利用できるようになってきている。


それに、データの保存先としてはすべてGoogle側が無料で用意してくれている保存領域が使えるため、HDD容量にはなんら影響が無いことや、システムそのものが軽いという点から、Googlo chrome OS搭載のPCは極めて安価になると予想できる。実売価格は恐らく、2万円台前半になるのではないか?そうなれば、流石のマイクロソフトもNetbookPC分野については太刀打ちが出来なくなるだろう。
 

ただ一方で、そこまでGoogle側に全てを委ねてしまってもいいのかという疑問も残る。データの内容をすべて見られてしまうのでは?という不安、また普及した頃と見計らって一気に課金されるのではないか?という不安があることだ。google社の収益構造までは心配しても仕方がないが、今の広告収入というビジネスモデルだけでこれら莫大な開発費を果たして回収できるのだろうか。その点だけは今後も注意深く見守っていく必要があると思う。
 

一方、ビジネスシステムの利用が必要なPCは従来どおりマイクロソフトOSが中心となるだろう。windowsベースのアプリケーションのすべてが、ウエブベースに切り替わるということはなかなか困難だからだ。

したがって、マイクロソフトの影響力は若干下がっては来るものの、極端に勝者敗者に分かれることなく、上手い具合に住み分けが進むというのが自分の予想である。果たしてどうなるであろうか。