北海道建設新聞に連載中である「風雪の群像」がとても面白い。いやとても興味深いというべきか。

この作品は“建設史家” 高木 正雄氏が、北海道開拓時の建設に関わる数々の事象を官民に亘って時系列に記述している連載物で、北海道に住むものとしてはぜひ一度は読んでおきたい小説である。開拓にあたった先人たちの苦労や知力に、本当に頭を下げる思いで私は毎日読ませて頂いている。

流石は北海道建設新聞さんだ!と思わず唸ってしまうとても気合の入った連載なのだが、実はちょっとだけ違和感のある言葉が使われているのが気になっていた。

この“建設史家”という言葉がどうにも馴染めなかったのだ。

意味とすれば読んで字の如く“建設の歴史家”ということになると思うのだが、恐らくまだ一般化していない用語と思う。

ちなみにgoogleのフレーズ検索ではわずか8件(うち2件は北海道建設新聞記事のキャッシュ)、yahooでは、5件(うち1件は北海道建設新聞記事のキャッシュ、もう一軒は中国語のサイト)となり非常にレアな肩書きということが判る。

一方で類似語と言えるのかどうかは判らないが、“建築史家”という言葉がある。こちらも同様にサーチしてみると、googleでは21,400件、yahooではなんと68,000件も引っかかる。

たしかに北海道開拓の歴史は建築史ではなく、本来であれば“土木史”と言える。ならば“土木史家”という場合もあるのかと思い検索してみると意外にすくなくてgoogleで8件しか検索されなかった。

一般的には建築業と土木業を合わせて建設業というのだから、今回の“建設史家”という肩書はなかなか珍しい言い方ではあるがこの連載小説のイメージを表すには適切な表現ということになるのだろう。