先週11日の深夜に種子島宇宙センターから打ち上げられたのは国産最大のロケット「H2B」だ。打ち上げは成功し、搭載していたHTVもISSとのドッキングに向けて順調に飛行をしているそうだ。

初号機にして国際宇宙ステーションISSへの補給物資を満載したHTVを搭載するという非常に難しいミッションを一秒の延期なく一発で成功させたJAXA並びに三菱重工やIHIなどの関連企業には敬意を表したいと思う。本当に素晴らしい快挙だ。

あとは18日に予定されているISSとのドッキングが最大の山場だ。これに失敗してしまうとHTVの信頼性に疑問符がついてしまうので成功に向けて関係技術者達の頭脳と努力に期待したいと思う。

それにしてもあの敗戦から奇跡の経済復興を遂げ、今日ではついに航空宇宙産業も国際的なレベルにまで到達できたのかと思うと実に感慨深い出来事である。

H2Bはエンジンをクラスター化して能力を高めたロケットだが、この開発に成功しているのは米ソに続いて3番目だという。決して恵まれた予算では無かったと思うが延々として続けられてきた地道な努力が、遂に国際的なISSへの物資補給という大役を任せられるようになったのだ。
これからも宇宙開発の中で日本が担う責任は大変重要になってくるが、しっかりと日本の誇りを持って頑張ってほしいと心の底から思う。

一方で民主党は、このミッションの中核を担うJAXAを廃止するなどという提案をしているらしい。独法廃止の流れなのだが、これは糞も味噌も一緒にする極めて乱暴な意見としか思えない。

日本は今後農林水産業だけで生きていくというのならそれでも構わないが、これからも科学立国で有り続ける以上は、このような技術開発を維持し発展させていくのは当然のことであろう。しかも国際協力になり、日本の技術力を世界に誇ることもできるわけで広告宣伝の効果としては絶大なのである。
そして、そこで得た新技術は新たな産業の礎になっていくのだ。
技術というものは進歩を辞めたとたんに衰退がはじまるということを決して忘れない方が良いだろう。

それにしてもこの快挙、毎日にでもTVで報道すべきと思うが全然目にすることが無いのが気になる。あいもかわらず芸能人の覚せい剤汚染のニュースばかりで辟易としてしまう。

科学離れが問題だとして自分で報道していたことはすっかりと忘れたらしい。このH2Bの成功やHTVなどを報道することは青少年に対して科学への興味を持たせることになるのだが・・
日本のTV局はつくづく愚民化政策がお好きなようだ。

あんな学芸会のようなTVドラマなどは見る気もしない。視聴率が低くて当然だろう。
ちなみに今私が見ているドラマは、NHKの天地人と、TBSの官僚達の夏の二つだけだ。