カルゴンです。
今日は電子納品で納めるオリジナルファイルについて書きます。

工事完成図書の電子納品要領(案)には以下のように記載されています。
 

<留意事項>

長期的な見読性を確保するため、使用できる文字を必要最小限に規定している。 使用文字の対象は管理ファイルXMLとしているが、オリジナルファイルにおいても可能な限り準じることが望ましい。もともとOS に備わっておらず、利用者が独自に作成した外字は、他の端末では表示できないので使用を認めない。地名や人名などの表現で特殊な文字が必要な時(利用者が作成した外字や機種依存文字の使用が必要な場合等)は、平仮名もしくは片仮名などの標準化された全角文字で表現する。

と記載されています。
従いまして、機種依存文字はオリジナルファイルにも出来るだけ使わない方が良いでしょう。
例) 弌´僉´函´邸´ ´蝓など
 
それから、MicrosoftOFFICE2007を利用する場合にも注意が必要です。
nこの場合、ファイルを保存する際には、必ず互換モードでデータを保存しなければなりません。
理由は、OFFICE2007では拡張子が4文字になってしまい、電子納品のルールから外れてしまうためです。
※OFFICE2007での拡張子「.docx」「.xlsx」「.pptx
 
では、この4文字の拡張子は、今後電子納品で認められるようになるのでしょうか?答えは恐らく“No”でしょう。
 
なぜなら、古いOS、たとえばWindows3.1やMS-DOSでは4文字拡張子は認識されません。また、ISO9660のCD焼付けフォーマットも、ファイル名8文字、拡張子3文字という決まりがあります。

これはデータの長期にわたる見読性を意識しているからですので、今後もこの考えを守るのであれば、今までの電子納品のルールとの互換性を最低限保つ必要がある以上、8.3ルールは守られなければならないのです。
 
最近、DVDによる電子納品も認められつつありますが、この辺りのルールがやや曲解されてきているように思います。そもそもISOのルールを無視するのであれば、電子納品の8.3ルールに基づくファイル命名規則が無意味になってしまうのです。
 
そして、実はそれよりももっと大きな問題があります。
それは、ファイル作成ソフトのオリジナルデータ形式の見読性は果たして誰が担保しているのかということ。
今利用しているファイル形式が未来永劫に亘って使用可能だとは誰も保障できないわけです。これはソフトの開発元ですら保障出来ないのです。
 
したがって、現在の電子納品のルールは、特定のアプリケーションに依存しているわけですから、データの長期保存を標榜しながらも、それに対しての配慮が欠けていると言わざるを得ないわけですね。
いやあ、そんなに長期に残す必要がないから・・などという意見も当然あるでしょう。でもちょっと待ってください。もしそうなら、「もともと必要性の薄いデータを一生懸命に電子納品している」ということに他ならないのですよ。
 
「電子納品する必要が無いじゃん・・」
 
恐らく次世代CALSでは、特定のファイル形式にとらわれないルールが採用されると思うのですが、はたしてどうなるのでしょうか。楽しみでもあり不安でもあり・・・