1月25日(木)26日(金)の両日開催されたCALSMESSE2007に参加してまいりましたので、簡単に概要を報告します。
まずはシンポジウムから。

シンポジウム






☆国土交通省大臣官房の技術調査課笹森氏の基調講演

日頃からCALSで一番の問題は利活用する仕組みが出来ていないことと思っておりましたが、笹森氏はまさにその部分をばっさりと斬りました。要は既存のビジネスプロセスのまま電子化を図ろうとしていることに問題があるとの指摘です。
本格的にCALSを実現するのであれば役所のBPRが必要だと言い切りました。
そしてその具体例を上げ、航空産業や自動車産業、物流産業ではこの10年程でIT化が格段に進んでいるとして、本来CALSでも同じことをやりたかったはずである、現状の進捗は先に述べたBPRをしなかったために遅々として進まなかったとの認識を示しました。

つまりは国交省側にその責任の一端があることを認めたということになります。
その一方で、業者側を代表として全建協の中筋氏は業者が生き残るためにはCALS/EC対応は必要であるとしながらも、現状で要求される紙との二重提出やデータ作成外注費用について、なんらかの形で費用面で支援などが必要と訴えたのに対し、これはソフト会社などのビジネスチャンスであるとし、費用が掛かるのは過渡期だから仕方が無いとの認識を示しました。これでは国交省側の不備を、業者へしわ寄せするのは構わないとして受け止められるものでしょう。

シンポジウムの基調講演でいきなりこのように氷水を浴びせるような話をするのは相当に勇気のいることと思いますので、それなりの覚悟があったことと思います。これらの問題点をしっかりと認識していることは分かりましたので、ぜひBPRを行っていただき、受発注者双方と納税者がメリットを享受出来るCALS/ECの実現に向けて、努力していただきたいものです。